パークハウス多摩川の作り手の思い・コンセプトとは?
パークハウス多摩川は、今もその価値は落ちずに逆にあがっている広尾ガーデンヒルズと双璧をなすビッグプロジェクトでした。広尾ガーデンヒルズが数社による共同事業出あったのに対してパークハウス多摩川は三菱地所がそのプライドをかけて取り組んだプロジェクトです。
パークハウス多摩川のコンセプト
下記の記事でも紹介したように、当時の合言葉は「今、東京で考えられる最善のマンションをつくろう」だったそうです。
parkhouse-tamagawa.hatenablog.com
その合言葉をもとに追求した理想のマンションはどのようなものだったか。パークハウス多摩川に実際に訪れてみると感じるのは、その広大な敷地の中で、十分すぎるくらいにゆとりと清々しさを感じることができます。
パークハウス多摩川の敷地に感じるゆとり
なぜゆとりを感じることができるかというと、車の姿をほとんどみかけることがないためだ。ここ最近のマンションはだいたい敷地内に駐車場を構えているため、そこまで余裕のある敷地をもっているところは少ないでしょう。
パークハウス多摩川は駐車場を地下に配置したのだ。一般的にマンションの建物の下だけに地下駐車場は設置されるが、ほぼ敷地全面に地下駐車場を設置し、575戸に対して、700台分の駐車スペースを確保したのです。
関係者の一人がインタビューで下記のように答えています。
「とにかく緑地をたくさん確保して、心地よい住環境をつくりたかったのです。遊歩道も整備して居住者がのんびりと散策をしながら、豊かな自然を楽しめる工夫が必要だと思っていました。それに対するひとつの回答が自動車を敷地内から見えないようにすることだったのです」
敷地を歩いてみたり、部屋から敷地や周辺を眺めてみると、この作り手の思いを感じることができる。心地よい住環境と文字で書いてもなかなか伝わらないことが、ここパークハウス多摩川では感じることができます。
昨今の不動産市況の盛り上がりの中で、主役である住人が忘れられ、採算がとれるかどうかで立てられるマンションとは雲泥の差を感じるでしょう。
敷地内の空間設計
パークハウス多摩川の敷地の周辺は多摩川側と裏側は住宅街で高い建物はない。多摩川方面をあるいてみると道路を挟むことなく多摩川土手に出ることができる。また土手との間に緑道を竣工時に整備しており、アーティストによる彫刻を置いて、ゆったりとした空間を創り出しています。
他にもこだわりのポイントはたくさんあるので、回を分けて紹介していきたいと思います。